降れば土砂降り

読書、語学および常に失調している自律神経について

ブログを始めた理由:WEBライティングをやっています。

 大手の在宅ワーク仲介サイトにいくつか登録して、WEBライティングの仕事をしています。

 もともと翻訳者になりたくて本気で勉強していて、いくつか仕事の経験はあったので最初は「在宅翻訳者」として登録してみた。予想はついていたけれど、外国語翻訳の業界は人材が飽和状態だから、もちろん仕事はない。


 正確には飽和状態というよりは、玉石混交。それも石だらけで玉がちょっとしかなくって、そのわずかしかいない「玉」な翻訳者さんたちがフル稼働しているという感じだと思う。

 とにかく、翻訳でダメなら試しにとライティングの求人に応募してみたのが数年前のことで、そのときはこんな何年もすることになるとは思わなかった。文章を書くのは好きなので、向いていたのだと思う。
 最初のうちは、1000〜2000文字で150円や200円くらいの、報酬が激安なために競争相手がほとんどないのを狙った。

 きちんと調べてそれなりに体裁が整うものを書こうとしたら、数時間はかかる。ぱっと見は簡単そうに見える記事が、いざ書き始めると時給換算で10円を切ってしまうこともしばしば(ちなみにこの時間が恐ろしくかかるのは、「オススメの○○、7選」のような、お土産や観光地や本や映画や音楽を紹介するたぐいの記事です)。

 ともかくこれで仕事の実績(案件数と評定)をコツコツ稼いでいくと、そのうち経歴を見てくれたお客さんの方から声がかかるようになった。だいたいどんな傾向の文章が需要があるのかも分かってくるので、ちょっと報酬の良い案件にも応募して採用にこぎつけることができるようにもなった。
 ここまでくると、気分的にも時間的にもすごく楽になれる。ときには、先方の条件がこちらの希望に合わずお断りするようにもなる。

 相変わらず報酬は微々たるものだけど、1万円を稼ぐのに200円の記事を50本書くのと、1000円の記事を20本書くのとでは天と地ほど違いがある。50本のときは、スキマ時間はずーっと記事の下書きをつくっている状態である。起きている時間は記事のことばかり考えている(このせいで、のちに持病の頚椎症が悪化し、稼いだ金額以上がきれいに治療費で吹き飛ぶことになる)。

 でもそうやって、ずっとお客さんの要望の通りに文章を書いていると、なぜかむくむくと「自我」のようなものが頭をもたげてくるわけです。そういう自分の素の部分を出す場所は、古くはmixiであったりtwitterだったりもしたのだけれど、どの媒体も実際の友だちと、ネット上で「いいね」をつけ合うだけの人と、致し方なくつながってしまった薄い知り合いとが混在している。
 
 Facebookもインスタもあるけれど、あれは世間体を取り繕う装置だものね。
 とうてい、アホな妄想を吐き出せるところではない。というわけで、ブログを始めました。

 ある人気ライターは、誰にも知られていないtwitterのアカウントをもっていて、その「穴」に向かって毒を吐き散らしているのだという。ちょっとこれを真似してみようかと思ったのだけれど、その瞬間の感情や葛藤を短文で吐き出してしまうと、思考が深まらずにスッキリした錯覚を得てしまいそうな気がする。誰あてでなくても、他人の目を意識した長文を書こうとすると、推敲しているうちに、書くのをやめることも多々ある。だいたい、わたしの考えていることは口に出さないほうが良いことばかりだし。

 他の方のブログを読むときも、面白いな、と思ったらはじめのページあたりにある「始めた理由」を確認しています。



いますぐ書け、の文章法 (ちくま新書)

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