降れば土砂降り

読書、語学および常に失調している自律神経について

なかなか死なせてもらえない時代

「うちの老人」が誤嚥性肺炎で入院した。
病状説明を受けて、改めてならんだ病名は以下のとおり。

・誤嚥性肺炎
脳梗塞
アルツハイマー認知症
心不全
・尿路感染症
・脊柱管狭窄症
慢性閉塞性肺疾患
・呼吸不全
・大動脈弁狭窄症

主治医いわく、「いつ急死してもおかしくない状態です」
肺のCTを見せてもらったけど、片肺は炎症と胸水で真っ白。そもそも肺胞(あの、ぶどうの房状のつぶつぶした小袋ね)があらかた潰れて形がない...。
白黒の画像だけど肺の中身がぐっちゃぐちゃなのは素人目にもわかる。ひえーっとなって、その晩はご飯が食べられなかった。

それから数週間、電話が鳴るたびに飛び上がっているので、わたしのほうが心不全になりそうだった。

なんとか回復して退院できるらしい。
でも治療の様子を見ていると、自分が同じ状態だったらそっとして死なせてほしいと思うことが多かった。とくに痰の吸引時は、辛いらしくてものすごく嫌がるので、ほとんど残っていない力を振り絞って抵抗する。
看護師さんが3人がかりで押さえつけていた。見ていられなかった。

介護職の友人によれば、超高齢者は誤嚥性肺炎を繰り返してフェードアウトしていくことになるらしい。辛い治療をながく続けながらじわじわフェードアウトか、一瞬辛くてぽっくり死ぬか。

とにもかくにも、すんなり死なせてもらえないものだな...。
わたしが「うちの老人」に関することでもっとも辛いことの一つが、いずれやってくる自分のことを重ねてしまうから。吸痰されたくないよ〜(涙)。認知症で紙おむつで、ずるずると生かされているのも嫌だ。
明日死ぬより、あんな風に生かされ続けるほうが恐怖。

ところでちょうど今年、高齢者の誤嚥性肺炎について「治療しない選択肢」を提示したガイドラインが発表されたそうです。
www.kango-roo.com

わたしまだ高齢者ではないけれど、よくむせるので将来的に絶対!誤嚥性肺炎になると思っている。
治療せずにすんなり死なせてほしい。