降れば土砂降り

読書、語学および常に失調している自律神経について

娘は「愚痴のゴミ箱」なのか

実母(70代)の愚痴が止まらない。
わたしの顔を見ると、エンドレスで父の愚痴を言い立てる。40年以上前のことも彼女にとっては昨日起こった大事件と同じくらいの勢いである。
もちろん認知症ではない。

「他に言える相手もいないし」
「ごめんね」

こういう合いの手を入れながら(まったく入れないこともあるけど)、愚痴は続く。どこまでも続く。
思えば、わたしは子どもの頃から彼女の愚痴を吐き出すためのゴミ箱みたいな存在だった。
それだけ愚痴っておいて、それでもなぜ父を我慢しているか。
それは必ず「それでもあんたがいるから別れるわけにはいかなかった」という言葉で締めくくられた。
それに対してわたしは、いつも、母への感謝の思いで返し、罪悪感を心のうちに醸成していった。
醸成じゃないな、発酵、腐敗。

今日も今日とて、「わたしの人生はすべて我慢してばかりだった。このまま死んでいくのかと思ったら泣けてくる」を小一時間聞かされた。
でもわたしももう、「我慢してくれてありがとう、ごめんね」とは言わない。
もう罪悪感も感じない。母がわたしに対して罪悪感を感じさせたことへの嫌悪感ならあるけれど。

「あんまり何もかも我慢しちゃだめよ」とアドバイスしてくれたけど、お母さん。
わたしが今いちばん我慢しているのはあなたです。